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5:54
空は雲に覆われ、夜半に降った雨で道が濡れている。
秋田市内の自宅からクルマで10分、JR奥羽本線和田駅の駅前無料駐車場にクルマをとめる。
この駅は、地元 河辺町がJR東日本秋田支社から管理を委託され、乗車券の販売や出改札を行っている駅であるが日中しか駅務員は駐在していない。もちろん、この時間は無人駅である。
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6:06
跨線橋を渡って待っていると、秋田駅方面から上り始発〔普通列車 新庄行き〕が2両編成でやってきた。青春18キッパーの鉄ちゃんたちには酷く不評のロングシート3扉の701系であるが、この編成には土崎工場で改装されたセミクロスシート車が併結されており、アコモデーションが改善されている。
車内は、大曲で田沢湖線に乗換えて駒ケ岳ハイクへ向かうのであろうか、大きな原色のザックを背負った熟年のオクサマ集団が、かなり大勢乗車していた。
そこかしこで関西弁が飛び交っているところを見ると、寝台特急「日本海」で秋田駅から乗り継いだのだろうと思われる。 |
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8:04
山形県へ程近い秋田県南端部の駅、奥羽本線横堀駅へ到着、直ちに自転車を組み立てる。
この駅は、これから向かう仙秋サンラインへの登り口であると同時に、近くにある横堀温泉や秋の宮温泉郷への下車駅である。かつて多くの温泉客が下車したであろうことは、昔ながらの木製の長椅子が鎮座する立派な待合室や、駅前通りに残る歓迎塔アーチからも想像に難くなく、うかがい知ることが出来る。
往年は上野と秋田を結んだ特急つばさ、あるいは山形と秋田を結んだ特急こまくさが停車したが、優等列車が無くなった現在は、普通列車と快速列車のみが停車する。いまや主な利用客は温泉客ではなく、秋田県立雄勝高校に通学する生徒たちである。
8:26に出発。 |
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8:34
横堀駅前の市街地を抜けて、国道13号線を横切る。
案内標識にあるとおり直進し、秋の宮温泉郷へ向かう。 |
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9:03
国道108号線、役内川を渡る新川井橋そばに、湧き水がある。
案内の看板には「目覚めの水」とあったが、その名の通り目が覚めるほど冷たく、清冽でうまい水だった。
ここからの山登りに備えて、今回デビューさせた1,000ml入りのスクイズボトルにナミナミと水を汲み、喉を潤した。 |
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9:50
国道が少し細くなり、道が上り基調になると、ほどなく秋の宮温泉郷に入り、「秋の宮山荘」の前で小休止。この立派な建物は、実は秋田県営の温泉旅館である。少し先に、新しく出来たドライブインがあり、そこから先は宮城県の鬼首側に下るまで、人家も店もない。ここまで来ると、すっかり晴れて、今日も暑くなりそう。 |
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10:13
鬼首峠へ向かう旧道と、新しい国道「鬼首エコロード」(向かって右の道)と、の分岐点。ここからがいよいよ、本日のメインディッシュである。旧道の左端には、冬期閉鎖用のゲートが見える。 |
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10:34
山道をエッチラオッチラ登り、ふと足を止めて景色を見ると、さきほど別れた新しい国道が眼下を橋梁で抜けていた。「鬼首エコロード」とは、自然環境との共生を目指した工法で、切り通しや盛り土を極力やめて、トンネルや橋梁を多く用いて「けものみち」などを残す努力を施したのだという。
(国土交通省東北地方整備局湯沢工事事務所HPから仕入れたネタによる) |
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10:52
スノーシェードを幾つも抜けて、いままでずっと登ってきた道がやや平坦になって来たようである。振り返っていま来た道を眺めると、それが良く分かる。 |
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10:53
目の前に、今日のコース最大の難関、秋の宮隧道が現れた。
何が難関かというと、照明がひとつもない、真っ暗なトンネルが不気味に口を開けているのである。向こう側が見えるようなまっすぐなトンネルであればいいが、このトンネルは途中で左にカーブをしている。
カーブの部分だけはコンクリートではなくスノーシェードであるため、その部分だけはやや明るいが、それでもやはり自転車で通り抜けるには、薄気味の悪いことおびただしい。 |
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10:53
扁額を見ると、「昭和39年10月竣工」、とある。
私と同じ歳のトンネルにしては、鬱蒼とした雰囲気が、まるで廃道のトンネルであるかのような印象を抱かせる。
がしかし、尻込みしていても始まらない。自転車にまたがり、バッテリーライト、ダイナモランプ、前後LEDなど、ヒカリモノを総動員させてトンネルに突入した。
トンネルの中では熊よけの鈴が、供養のようにチリリンと鳴っていた。 |
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10:56
トンネルを抜けて、反対側(鬼首峠に近い側)を写す。こちらのほうはコンクリートが吹き付けられて、ややキレイに整えられている。
しかし、いつまでも長居は無用、早々に立ち去る。 |
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11:25
ようやく鬼首峠に着いたが、峠の標柱は何もなかった。
秋田県側の看板は秋田小町の絵入りである。
雄勝町は小野小町が生まれたところとされている。
ちなみに新道の分岐からココまでは雄勝町道である。 |
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11:29
反対側、宮城県の看板には・・・・・、やっぱりというか、
鳴子名物の「こけし」が描かれていた・・・・・。
すでにココは国道ではない(これより鳴子町道)のであるが、依然として国道のオムスビが描かれていた。 |
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12:08
軽く昼食を摂り、この日デビューの固形燃料エスビットで湯を沸かして(少々時間が掛かりますね)コーヒーを飲むと、いよいよ待望のダウンヒルへ向かう。
道路状態は良いが、充分に気を付けながら坂を下る。 |
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12:11
下りの途中にあった赤い橋。勘七沢橋。
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12:18
下りで最も眺めが良かった地点で記念撮影。
麓に見えるのは、オニコウベの集落である。
なお、この地点の先で、タイヤ(三ツ星トリムライン650X35A)のリヤが滑り、この日が初めて履いていたSPDペダルが外れなくて、危うくすっころびそうになるが、絶妙のリカバリーで逃れた。路上の湧き水には、気をつけよう。
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12:26
旧道をようやくオニコウベまで下り、新道との合流地点。
ココは宮城県鳴子町内だが、そんなコトとはお構いなしに、秋田県雄勝町の観光塔が立っていた。 |
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12:52
当初考えていた計画では、この交差点を右折して最上へ通ずる「花立峠」(ツーリングマップルによれば、山形県側がダートらしい)を目指す予定だったが、非常に暑いのと、鳴子温泉に入りたい欲求には勝てず、ここから直進して一路、鳴子温泉を目指すことにする。
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12:53
真新しい橋の欄干に「地蔵橋」とあるのを見つけ、記念写真。 |
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13:19
鳴子までの道は、意外にアップダウンが多い。
小高い坂の上には、「峠」の名が付けられていた。
狭い割にはクルマの通行が多く、つらい道だった。 |
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13:37
川をせき止めて造ったダムを発見。
写真を撮った後ろには、東北電力鳴子水力発電所がある。 |
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15:35
磐越東線の鳴子温泉駅で自転車を畳み、駅内の観光案内所の紹介で、
日帰り入浴施設「早稲田桟敷湯」へ入湯。500円。
新庄駅までは、この駅始発の陸羽東線キハ110系普通列車に乗る。 |
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16:44
新庄駅には東京行きの400系つばさ号が待っていた。
新庄駅からは、秋田行きの下り列車に乗って帰った。 |
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今日のおみやげ
鳴子の温泉街で買った温泉まんじゅう。 |